かつて東京23FCに所属し、2011年には全社優勝と地域決勝(現:地域CL)出場を経験した

GK平川正城選手が現在の東京23FCを憂う内容のブログを書いていましたので、紹介します。

その後の東京23FCのGM、原野大輝さんのフェイスブックを引用させていただきました。

『JFL昇格の道・・・

途絶える。

本日、東京23完敗でした。

一年間、熱い熱い応援を本当にありがとうございました。

クラブは続きます。反省して、再出発します!!』

原野大輝

この文章に何か違和感を感じたのは僕だけなのかな?

この

『また次がある。。。』

の様な言葉。僕が所属していた時にも東京23フロントはファンやサポーターに対してそう伝えていたのを今でも覚えてます。

しかし、それはチームの話。

チームはもちろん、年を重ねればそれが歴史となります。

じゃ、選手は??

そのチームの歴史を作っているのは選手。

しかし、選手の寿命なんかはほんと短いものです。

全国に数多くあるJリーグを目指しているクラブの中でその短いサッカー人生を賭け今の東京23FCを選んだ選手達。

選手は毎年が選手としての勝負なんです。

僕が所属していた時もだし、退団した後も選手とフロントはぶつかっていた話を関係者から聞いています。

それだけ選手達はサッカーに自分の人生掛けて戦ってるんです。

ファン目線としては、現場で見る限りは原野大輝GMらクラブの方々の熱心さはとても伝わってくる1年でした。

クリーンプロジェクトやコジマルシェなどの地域イベントへの参加を通じて、

東京23FCというクラブを地域に根付かせる活動をしていたように見受けられました。

しかしながら、所属している選手に対しては必ずしもそうではなかったとの印象を受けました。

 

私もシーズン開始前に同じようなつぶやきをしたことがあるので、

平川選手の考えにはとても共感できました。

 

また、平川元選手は自身の退団後の経験から、以下の提言をしています。

お金を出してもらえることが当たり前ではない。

僕も現在は自分でサッカースクール等の事業を立ち上げ、やはりスポンサー回りなどをさせていただいてます。

だからこそ、このスポンサーさんを集める大変さやスポンサーさんから預かるお金の重みと言うものを重々感じています。

決して企業の社長さんや投資してくださった方々がお金持ちでお金は余るほどあるから出してくれているわけではありません。

中にはもう自分の生活が東京23FCになり、身を削ってでも応援してくださっている方だっているかと思います。

それだけ注目されているからこそチームは

『プロフェッショナル』

にならないといけないと思います。

 

日頃から支援して頂いているスポンサー様や、熱心に応援してくれるファン・サポーターの方に対して

クラブが「プロフェッショナル」であることを求めています。

 

では、「プロフェッショナル」であることとはどういうことか。何を判断材料にすればいいのか。

今回はオフィシャルのリリース記事に着目してみました。

クラブ名 東京23FC VONDS市原FC J.FC.MIYAZAKI
地域リーグ(現カテゴリ)経験年数 4年目(関東1部) 3年目(関東1部) 2年目(九州)
シーズン終了日 2016/11/13 2016/10/23 2016/11/13
リリース発表日 2016/11/19 2016/10/24 2016/11/16
リリース記事 東京23フットボールクラブを応援してくださる皆様へ 【クラブ】VONDS市原を応援してくださる全ての皆様へ 全国地域チャンピオンズリーグ2016結果報告 

VONDS市原さんは100点の内容ではないでしょうか。

  • 敗退翌日の公式リリース
  • 日頃の応援への感謝
  • 結果の報告
  • 期待に沿えなかったことへのお詫び
  • 引き続き支援のお願い
  • 代表取締役社長の署名

J.FC.MIYAZAKIさんはリリースのタイミングがやや遅いものの、結果報告としては及第点。

東京23FCは0点です。地域CL敗退から5日も経過するのに、リリースそのものが無い。

※11/19追記 東京23FCではクラウドファンディング支援者へのメッセージ(ご支援者の皆さまへ)を

 11/14に公開していました。ただし、外部サイトであること、及びクラウドファンディング支援者のみを

 対象にした限定的なものであることから、上記2クラブと同等のリリースとはカウント致しません。

※11/20追記 11/19付でオフィシャルのリリースが発表されましたので、表に追記しました。

地域CLで富士北麓を訪れていた私を含む一部のファン・サポーターに対しては言葉があったものの、

それ以外のファン・サポーター、スポンサーの方々へのリリースがありません。

Jリーグを目指している他クラブが当たり前にできていることが、

東京23FCにできていないというのは、非常にまずいのではないでしょうか。

 

東京23FCは他の同カテゴリーのチームに比べ、観客数がとても多いクラブです。

熱狂的なファンも多く、遠いアウェイへの遠征もいとわない。そこは間違いなく武器です。

チームは来年で関東一部5年目を迎えます。

サッカーはもちろんのこと、東京23FCという組織が将来のJリーグ参入に向けて

しっかり成長しているということを、多くの人に示していくべきではないでしょうか。